9月定例議会  一般質問  No.2   2007年9月26日


 「道の駅 しゃり」と仮称「斜里町観光センター」について

 質問させていただく前に、今回の質問題目が間違っていましたので、訂正してお詫び申し上げます。しゃり・道の駅となっていましたが、正式には道の駅しゃり、です。訂正いたします。申し訳ありませんでした。

 今年オープンしました「道の駅 しゃり」は、100番目の道の駅と言うことで全国の道の駅ファンにとっても大変印象深く、話題も提供するものになりました。インターネットや、その他の情報を見ましても、ウトロの道の駅と併せてたくさんの話題となっています。外構工事と道路線型もできあがり、近隣の商店も新築されて斜里の街はとても変化してきました。この、町並みの大きな変化と、道の駅は、これからの斜里町中心市街地の発展に大きく寄与するものとなり、町民も多くの期待を持っています。多くの町民が期待しているからこそ、私は質問をいたします。

訪問者にとってはなかなか、場所がわかりにくいなど一般的な「道の駅」にはない問題点もあるとは思いますが、あえて街の中に建設した「道の駅 しゃり」の持つ機能と役割について、まだ、オープンして間もない時間ではありますが、この夏、多くの人の動きがあった時期を経ての利用状況が、当初の計画と合わせてどうであったのか、問題点や課題についての検討は行われているのか、具体的内容について伺います。
また、来期に向けての「道の駅」としての運用計画を今後も見直す余地はあるのか、ないのかについて伺います。
併せて、この道の駅の持つ機能と関連がある斜里駅に建設中の観光センターの建物の設計コンセプトについては、プロポーザル方式で設計が決まり、その設計コンセプトが広報でも知らされておりますが、その建物の利用内容に関しては町民、あるいは観光関連の方々には周知されているのでしょうか?
また、されているとすれば、どのような機能を持つ内容のものなのか、さらには、この斜里町観光センターと、斜里町中心市街地とのソフトの部分での関連、つまり役割の使い分けがどのようになっているのかについて伺います。

次にウトロ市街地の公衆トイレについて伺います。

 以前、先輩議員もこの問題について質問されてきましたが、そのときには建設予定である道の駅が使えるのではないかと言う回答でしたし、ウトロ観光部会からの要望の時には、水洗化が進んでから考えるという回答だったと聞いております。今回、道の駅の利用が開始されましたが、実際は、この市街地公衆トイレは、道の駅の利用者とは違った方々の利用が現在も多く、また、観光客ばかりではなく、地元の子供たちをはじめとしたウトロ地域の方々も多数利用しています。
 以前から、「秘境知床のトイレらしい・・」と比喩されながらも、数少ない公衆トイレは必要でした。その古さから、地域では毎年のように改修や改築の要望が出されてきていました。新しい国道も利用が開始され、町道に移管される旧国道の整備も現在工事が進んでいます。また、香川地区への町道の線型改修も計画される今、この公衆トイレも改装改修し、これまで同様に地域住民と観光客に利用されるようにしていただきたいと考えます。
昨年、観光協会ウトロ部会では、この公衆トイレの利用状況を鑑み、その改修整備に資金を捻出しています。それだけ、この公衆トイレの利用状況は高く、道の駅ができあがった今年度を見ましても、その利用者数は減少してはおりませんし、滞在型の観光客の増加と、香川地区とオロンコ岩などへの徒歩の行き来が増えたこと、そして先にも述べましたが、子どのたちの利用と、その利用状態は以前よりも増えているのが現状です。
このような状況を考え、水洗化されていない、老朽化の進んだ公衆トイレの改築整備を是非、進めていただきたいと考えます。いかがでしょうか。

以上について質問いたします。


 桜井議員のご質問にお答えします。

はじめに「道の駅しゃりの利用状況が、当初の計画と合わせてどうであったか」についてでありますが、当初の計画では1日当たり500人〜600人の利用を想定しておりましたが、(中略) 平日の1日当たりの利用者数としては500人前後となっております。(中略) 町民参加の行事としては今までとは違った賑わいのある利用がされているところであります。
 しかしながら、問題点や課題のあることも事実であります。議員からご指摘のありました、場所がわかりづらいとの問題点については、(中略) 工事が終了するまでの間、ご理解願いたいと思います。恒常的な駐車場不足についても今後の検討課題の一つでありますが、(中略) 「道の駅しゃり運営委員会」の中で、検討している状況にありますので、来期の運用計画についても、この「運営委員会」が中心となり、関係団体や利用者の意見を聞いて、中心市街地の交流拠点ゾーンとなるよう計画づくりを進めて参りたいと考えております。
 次に、JR駅舎に合築します仮称「観光センター」でありますが、(中略) 現在具体的な内容について庁内の関係部署及びまちなみ委員会等で検討を進めております。また、町内の情報発信基地「道の駅しゃり」への誘導を図り、商業者自らの創意工夫による個店のサービス向上などと連携して中心市街地の活性化へつなげてまいりたいと考えております。
次に、ウトロ市街地の公衆トイレに関するご質問についてお答えします。
(中略) 子供たちをはじめとする地域住民の利用に加え、ウトロ市街地整備によって滞在型観光客の利用増が想定されております。また、課題であった香川地区への町道線型改修も、計画内容がほぼ定まってきておりますので、駐在所前の公衆トイレの水洗化を含む整備について、今後具体的に検討を進めていくことを申し上げ答弁とさせていただきます。

(再質問)と(再々質問)

・ 「運営委員会」では地域の声、観光客の声を積極的に取り入れて行きますか?
   そのような方法も取り入れていこうと思います。

・ 環境行政ばかりでなく観光行政についてももっと積極的に取り組むべきではないか?
  環境行政で整備され、これからはそれを利用していく考え方でいます。

・ 斜里町だけでなく情報を共有する観点から、観光協会、観光業者との積極的な連携も必要ではないか?
  そのように考えて、積極的に連携してやっていこうと考えています。

・ トイレは水洗化を含む整備だけではなく、老朽化した施設の改修、改築ととらえて良いのですか?
  回収改築ととらえてよろしいです。

 (反省)再質問が長かったし、要旨がわかりにくかったそうです。また、途中で他の議員さんの「声」が入ると、ちょっとあわててしまい、余計に焦ってしまいました。次からは、もっと分かり易く簡潔にしたいです。

今回の質問の主旨は・・・私は「道の駅・しゃり」について、あの場所だけではなく街全体の位置づけで、もっと利用しやすく、広い意味で「採算性」の取れる施設であってほしいと思っています。実際、細かな点ではいくつも問題を感じます。それは、誰かが特別に感じるものではなくおそらく誰もが感じていることです。そんな問題点や課題をもっと多くの人が共有して、いま以上に「良いもの」を目指すべきと考え、町長の方針を質しました。「創ってからが始まり」です。協働という言葉を是非実行してほしいのです。商売をする人の感覚や、論理を活かし、使う人にとっての有効性を追求してほしい・・です。
駅の観光センターも同じです。それぞれの建物の機能を、どのように使い分けるのか、情報発信者が明確なスタンスを持たなければ、受け取る側はとまどいます。効率よい利用を考えるときには、斜里町全体の「観光行政」のスタンスが必要になります。これまで培ってきた「環境行政」をベースにして「観光行政」に取り組んでこそ、その価値が評価されるのだと思います。
ウトロのトイレは、以前から地域では要望してきた問題です。老朽化した建物を取り壊し、今よりもコンパクトにして使える施設にしてほしい、と言う事を改めて要望しました。道路も改修されるこの時期に取り組んでほしい問題です。


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