6月定例議会  一般質問  No.9   2009年 6月 24日

 

● 一つめ・高齢者に肺炎球菌ワクチンを予防接種することについて助成をしては?

 高齢者が罹患する率の高い肺炎は、現在では、がん、心疾患、脳血管疾患に続いて死亡原因の第4位に位置しています。厚生労働省のまとめによると、肺炎による死亡者数は、全国で9万5,000人を超え、その95%を占めているのが65歳以上の高齢者です。そして、その約半数が肺炎球菌によるものだそうです。斜里町でも、医療環境の課題から見て、予防医学に対しての関心は高く持たなければならない状況にあると思います。
この、肺炎球菌ワクチンに関して、斜里町の現状、また、認識について質問いたします。

1・町の高齢者(70歳以上)の肺炎による死亡の人数、割合は。
2・町の「肺炎球菌ワクチン」についての認識は。
3・町内で、この「肺炎球菌ワクチン」を希望者は受けることができますか?
4・肺炎球菌ワクチンの接種普及の取り組みを斜里町ではどのように行っていますか
5・肺炎に罹患した場合、町では医療費はどれくらいかかりますか
6・高齢者の健康に対し、治療より予防という意識啓発は大変重要と考えますが、町の認識を伺います。
7・肺炎球菌ワクチンの接種を、公費で助成を行うべきではと思いますが町のお考えを伺います。

 (ワクチンが、もちろん全てではないですよ。でも取り組み方の姿勢!)

回答
1・平成20年は791名中12名が肺炎で亡くなっている。
2・このワクチンは任意接種である。
3・町内では水柿内科と国保で毎年30名くらい接種。
4・特に行っていない。
5・25万円ほどかかる。
6・「治療より予防」という意識啓発は大変重要であると考えており、今後とも予防事業の充実を図っていく考え。
7・国の予防接種に関する指導通知や、他の市町村の動向なども参考にしながら、検討していく。


●再質問・斜里町の予防と言う取り組みや、高齢者を寝たきりにしないと言う取り組みには積極性が見えてきません。今回のように、病院が大変な状況になっている中、町全体の医療環境に対する取り組みも必要になります。地域医療を担う病院と保健福祉の連携も必要ではないかと思いますが、町長はどう考えていますか?

●再々質問・肺炎球菌ワクチンだけで予防医学とは言えないかも知れないが、今後、入院患者を減らし、町民の健康を意識したまちづくりが求めらます。病院だけに任せておくのではなく、町として積極的に取り組むべきではないでしょうか?






二つめ・水道管理業務の民間委託

 ウトロ浄水場・斜里取水槽新設と、水道施設の改修が進んでいます。2年前の北見市の断水はまだ記憶に新しく、あらためて飲料水、生活水の安定、安心、安全の供給に対し万全な対応を取ることが求められました。
10月には完成するウトロ浄水場もこれまでのように大雨、雪解け時に飲料水が濁るなどの状態がなくなることに対しての期待は大きく、安全な給水が計られようとしています。
平成13年度の水道法改正(平成14年4月施行)により、 水道事業に係る業務のうち、技術的な管理業務を民間委託ができるようになりました。
今年3月に示されました、斜里町第4次行財政改革においても民間委託の推進が掲上されておりましたが、水道管理業務の民間委託の計画は示されておりませんでした。
経費削減の努力は必要ですが、水道事業の一番の目的は先にも述べました安定、安心、安全な給水です。
現在の職員数、および職員体制をふまえ、より一層、専門的な技術を有し、トラブルにおいても迅速に対応するためにも、斜里町の水道管理業務の民間委託を検討する時期ではないかと思います。町のお考えを伺います。

回答
・業務のどこの部分まで民間委託して、町の責任を全うしていけるのかを、慎重に見極める必要があり、また、併せて、職員を増員しての対応と委託することによる経費の比較など、水道事業会計への影響なども踏まえ、総合的に見極めてその方向性で検討中。


 


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